飲食店を新しくオープンするには、シンクの設置が欠かせません。新しくオープンしようとすると店舗の内装や機材を整えるために費用が多くかかるため、必要に応じてコストを抑えられるよう工夫したいところです。
業務用のシンクは、中古なら格安で手に入れることも可能です。本記事では、飲食店を新しくオープンする方向けにおすすめの業務用中古シンクの選び方について解説します。
業務用中古シンクとは?6つの種類を紹介
飲食店を新しくオープンするにあたって、水を使う際に必要となるシンクは、どのようなものでもよいというわけではありません。特に飲食店の場合は、保健所の指示に従う必要があります。
保健所の要件では、厨房には食材と食器の洗浄を別々に行えるように、シンクは2槽以上必要とされています。
この2層シンクの場合、深さ18cm、幅45cm、奥行36cm以上のサイズが必要です。細かい部分は地域によって異なる場合もあるため、それぞれの地域における保健所で確認するようにしましょう。自治体によっては、壁などに固定することも求められます。
業務用シンクにはさまざまな種類がありますが、飲食店をオープンする際は2槽以上のものが必要です。業務用シンクの種類を確認しながら、保健所の要件を満たせるものを選びましょう。
1. 1槽シンク
槽が1つのみのシンプルな形状の業務用シンクです。レンジの隣やドリンクを作るためのパントリーに多く設置されます。簡易に水場を設けたいのであれば、1槽シンクを選ぶとよいでしょう。
2. 2槽シンク
槽が連結して2つあるタイプのシンクです。保健所が提示する要件を満たすものとして、多くの飲食店ではこのタイプのシンクが採用されています。ただし2槽以上のシンクの設置が必須の場合でも、食洗機がシンク1槽分としてカウントされることがあるため、2槽シンクを導入していないケースもあります。ほかに導入する機材に合わせて選ぶことが大切です。
保健所の要件では2槽シンクの場合、深さ18cm、幅45cm、奥行36cm以上のサイズが必要なことを忘れないようにしましょう。
3. 3槽シンク
3つの槽が連結しているタイプの大きなシンクです。地域によっては、保健所から3槽以上のシンクを要件として指定されている場合もあります。シンクが多く必要なのであれば、要件として指定されていなくても検討してよいでしょう。
4. 台付きシンク
槽に加えて、作業ができる台が付いているタイプのシンクです。これ1台だけで、シンクとしての機能に加え、作業するためのスペースも確保できます。必要なものがコンパクトにまとまっているため、調理用のスペースが狭い店舗で多く採用されています。
なかには水切り付きのものも存在します。このタイプは槽に向かって水が流れていくように傾斜がついているのがポイントです。
5. ごみカゴ付きシンク
槽の部分にメッシュ状のごみカゴが備わっているタイプのシンクです。食べかすが残りやすいラーメン店などで多く採用されています。
6. 舟形シンク
槽が浅いタイプのシンクです。例えば魚をさばく際に、槽が浅いとその場で対応しやすくなるため、寿司屋などでは多く採用されています。
業務用中古シンクを選ぶ際のポイント
業務用中古シンクにはいくつか種類があるだけでなく、選ぶ際に気をつけたいポイントがいくつかあります。それぞれについて見ていきましょう。
シンクの大きさ
業務用シンクは、スペースに合ったものを選ぶことが大切です。シンクの種類によって、サイズにも違いがあります。
また業務用シンクを選ぶ際は幅だけでなく、奥行きにも気をつけましょう。業務用シンクの奥行きは、作業効率に大きく左右します。その他に必要となる作業台やレンジ台などと奥行きを合わせることで、作業しやすくなるでしょう。
業務用のシンクの奥行きは45cm、60cm、75cmの3種が一般的です。厨房が狭い場合、奥行き45cmのコンパクトな業務用シンクのほうが、作業がスムーズになります。
一方で、大きな調理器具を扱ったり厨房が広かったりするのであれば、60cm以上の奥行きがある業務用シンクを選ぶとよいでしょう。
バックガードの有無
シンクによっては、後ろの部分にバックガードが備わっているものがあります。バックガードがあると、シンクの後ろへの水はねを防ぐことが可能です。壁に対してシンクを設置するのであれば、バックガードがあるものを選ぶとよいでしょう。
バックガード部分に蛇口を取り付けることもできます。この場合、奥行きや高さに気をつけることが大切です。バックガードに単水栓を取り付けるのであれば、奥行き5cm、高さ10cmくらいの余裕が必要です。混合栓を付けたければ、奥行きは6cm以上は必要となるので覚えておきましょう。
シンクの素材
水を使用するシンクでは、素材にこだわりましょう。
シンクの素材には主にステンレスが使われています。ステンレスは、金属の中でも錆びに対して非常に強く丈夫なため、お手入れしやすいのがポイントです。
ステンレスにもさまざまな種類があります。例として、SUS430やSUS304などが挙げられます。
SUS430とはとくに業務用シンクの素材として多く使用されるステンレスのことで、鉄の他にクロムが混ぜられています。
SUS304は、SUS430と比べるとクオリティー面で優れているステンレスです。鉄に対してクロムとニッケルが混ぜられています。これにより、ステンレスの中でも錆びにくい性質を持っているのです。シンクの使用頻度が高い大型の飲食店では、SUS430の業務用シンクが採用されていることが多いです。
作業のしやすさに注目
シンクによっては、作業ができる台が付いていたり、下部に収納スペースがあったりします。こういったタイプのシンクを設置すれば、作業のしやすさがグンと変わります。特に厨房のスペースが限られているのであれば、場所を節約しながら作業効率を高めてくれます。
業務用中古シンクは長く使用でき、初期費用の節約になる
飲食店を新しくオープンする際、さまざまな設備を用意する必要があります。業務用シンクは用意すべき設備の1つですが、シンクについては中古のものも選択肢に加えることをおすすめします。
冷蔵庫などとは異なり、業務用シンクは精密な機械ではありません。そのため中古のものでも問題なく活用できます。特に優れたステンレスを用いている業務用シンクは錆びに対してより強い性質を持っているため、中古だとしても長く使用できるでしょう。
また中古であれば導入費用を抑えられるため、初期費用の節約を検討しているのであればなおさらおすすめです。ぜひ、業務用中古シンクの導入をご検討ください。
業務用中古シンクを選ぶならヤマチュードットコムに決まり!
業務用シンクにはいくつかの種類があります。槽の数に加え、作業スペースが付いていたり、水切りができるようになっていたり、収納スペースがあったりとさまざまです。業務用シンクを選ぶ際は保健所が提示する要件だけでなく、店舗に合ったものを探しましょう。
業務用シンクは、精密な機械ではないため、中古でも問題なく使えることが多いです。費用も新品を比べると格安に抑えられます。飲食店開店の初期費用をできるだけ抑えたいなら、業務用中古シンクをぜひチェックしてみましょう。
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